原料高騰が、塗料の原材料となる顔料や樹脂の価格の上昇を引き起こしています。
毎月のように各メーカーから値上げのお知らせが届きます。
これは仕方がありません。
塗料には石油由来の成分が多く含まれているため、原油価格の上昇が塗料価格にも反映されています。
既に塗料メーカーは第一弾、第二弾と数回値上げを実施しており、具体的な値上げ幅は以下の通りです。
- 水性塗料: 10~15%
- 溶剤系塗料: 15~25%
- シンナー類: 30~35%
- 粉体塗料: 5~10%
高耐久で良い塗料だと、1缶あたり¥50,000を超える塗料もあります。
単純に20%値上げで¥60,000。
150㎡の外壁の上塗り塗装を2回するには3缶~4缶必要になります。
こうなると、外壁塗装の工程だけでも¥30,000~¥40,000も金額が上がります。
もちろんこれは外壁、上塗り剤だけではなく、屋根や付帯部、下塗り剤にも同じことが言えます。
ただ、一時と比べて少しですが落ち着いてきた気がします。
ですが今年2024年は運送費が値上がりします。
塗料は各メーカー工場で作られ、発注し送られてきます。
1缶あたり25kgある材料で送料は1缶あたり¥1,000前後。
この価格も今年の4月から値上がります。
さらには建築業界の働き方改革で、時間外労働の上限規制、割増賃金率の引き上げ。
人手不足と人件費の増大。
職人の高齢化や事業継承なども関わってきます。
人手不足、人件費の増大=価格の上昇
これらの要素から今後も塗装工事の価格は上がると予想されます。
賃金も上がらないのに、物やサービスばかり高くなる厳しい時代です。
ですが嘆いていても仕方がありません。
私たちがお出しするお見積りも以前より確実に高くなっています。
ただ、上で記したような仕入れや送料が上がったからだけではありません。
塗装で外壁や屋根を守るための下処理や工法。
クレームやあらゆる事象から得た経験と反省、対策。
色んな要素で価格は上がりましたが、安心していただけるような塗装工事を提供していけたらと思います。